早くここを去りたい。思い出を全て焼き捨て立ち去りたい。今の自分を殺したい。そして新たな地で二度目の人生を歩みたい。ああ、皆の記憶から自分が抹殺されればいいのに。僕などいなかったことにしてほしい。存在しなかったことにしてほしい。僕はここで自…

Sigur Ros『( )』

アイスランドのポストロックバンドによる2nd。賛美歌のような美しさを湛えたアンビエント、スロウコア的美意識、最後は雪崩落ちるような轟音で逝けます!天使が舞い降りてきそうな、前向きに天に召されたくなる音楽。リストカットする時のBGMに使っていま…

三島由紀夫『潮騒』

初めて三島由紀夫を読みました。確かに美しく、焚き火の前で肌を触れ合うところの描写など官能的かつ純粋で良かったのですが、表面的と言いますかどうも最後まで感情移入ができませんでした。主人公の性質が自分と正反対なのもその理由だと思います。『忍ぶ…

最近、本を読みまくっている。他にやりたいことがないし、現実見てもあくびが出るだけだし。本の中にこそ美と理想があるのです。で、今月はドストエフスキーに挑戦してみようと思います。今まであの本の厚さに尻込みしていたのですが。まずは『悪霊』からだ…

SND『tender love』

今は亡き最重要電子音響レーベルMille Plateauxからの作品。クリック・ハウスの最良の形。使われる音は最小限、もう少し音を加えれば踊れるところを飽くまでミニマルにストイックに。無機質かと思いきや温もりのある音で、しばし聴き入ってしまいます。

全てのオプティミストを疑え。真実は常に悲劇の中にある。僕たちに未来はない。思い出もいらない。今、今・・・。今だけがここにある。思考回路を閉ざせ。さあ寝るか。。。

中河与一『天の夕顔』

美しくストイックな恋愛を描いた、ゲーテの『ウェルテル』に比較される浪漫主義文学の名作。これ『ウェルテル』より好きです。とくに僕みたいな愛に絶望した人間にとっては救いになります。心の深い結びつきだけで崇高なまでのお互いの愛情を貫き通すその姿…

最近、自殺を思わなかった日はない。やはり自分は精神的な「自殺者」であるとひしひしと感じる。ここで言っておかなければならないことは、本当に自殺を遂げるものだけが自殺者ではないということである。自殺者は生の中にではなく死の中に救済者を見つける…

スベテガニクラシクナッテキタ・・・。寝たら治るかな。

高野悦子『二十歳の原点』

学園紛争の時代、独りであること、未熟であることを原点に青春を駆け抜けていった一女子大生の手記。愛に破れ、孤独に打ちひしがれ、その繊細さゆえに二十歳の若さで鉄道自殺を遂げることとなる。これはその死の直前までの日記である。だんだんと心を砕かれ…

東京に出て思うこと。都市は一個の大病院であると。生きることは病に他ならない。都市はその汚れた空気と雑踏で、病人をさらに蝕む。だんだん人々が皆、自分と同じ苦しみを背負った朋友に思えてきて涙が出そうになる。彼らに言いたい。「お前たちもせいぜい…

NUMB

吹きすさぶ嵐のようなビート、享楽を一切排除した内面的で精神的な音、まさに電子音で表現されたひとつの孤高の哲学と呼ぶにふさわしい作品。全くもってオリジナルな音、その革新性はAutechreやRichard Devineと並び称しても言い過ぎではないと思う。エレク…

やはり他人に依存してはいけないと思った。いつでも自分を見てくれているとか、愛してくれているとか信じてはいけない。それでは必ず絶望するときがくる。結局肉体をもって隔離された人間同士、分かり合えることなどない。極論、自分など他人にとって「いて…

カミュ『異邦人』

この本を読むのはこれで三度目。初めて読んだときの衝撃はないにせよ、やはり素晴らしい。あらすじだけ読むと悲劇的な作品に思えるのだが、実際読んでみると実に爽快な本である。人間は誰しも死刑を宣告された主人公ムルソーである、生きることは悲劇なのだ…

快楽と憂苦

「私はもはや快楽と憂苦を区別しなかった。それはたがいにひとしく、どちらもが私に苦痛をあたえ、どちらもが甘美であった。」ヘッセ『春の嵐』より ちなみにガンジーやヘレン・ケラーは苦悩の中から光を見出したそうです。そこまでの悟りの境地に至ってみた…

新居昭乃『そらの庭』

新居昭乃というアーティストのプログレ的側面を見ることのできる名作。優しく可愛らしいのですがどこか死というものを感じさせて感動と畏れに打ち震える。個人的に好きなのは、歌声が可愛らしい「仔猫の心臓」、メッセージ性の強い「アトムの光」、気が遠く…

ドラえもん

昔のドラえもんの映画は良かった。そして武田鉄矢が歌う主題歌がすばらしかった。 「少年期」なんかもう取り戻せない子供のころの青く儚い思い出と大人になってしまった悲しみが相まって、涙なくしては聴けないだろう。そう、もう大人なんだよな、信じられな…

Amon Tobin『out from out where』

エレクトロ〜ドラムンベースに渡るダークで近未来的な音世界。音がほんと分厚いです。ときどきどこかエキゾチックだったり。8曲目とか重低音が凄まじく、音が轟々と迫ってきて圧巻。ジャケがうまく音を表現していると思います。

いやあやっと元気になってきた。 もう薬貯めるのはやめてちゃんと飲むことにします。

どせいさん

今日は血でどせいさんを書いてみたよ。 ///画像は削除しました///

休み

「疲れた人はしばし路傍の草に腰をおろして道行く人を眺めるがよい。人は決してそう遠くへは行くまい。」ツルゲーネフ 「さあ、俺も立ち上がるかな。まあ、もう少し坐っていよう。」武者小路実篤『さあ俺も』より しばらく休むことにします。 今は寝ること、…

Godspeed You Black Emperor『f#a# (infinity symbol)』

イギリスのメディアで「今世紀最後のロックバンド」と評された、カナダ・モントリオール出身の12人編成のバンドによるセカンド・アルバム。一編の一遍の映画のような物語性、悲壮かつ壮大なシンフォニー、カタルシスへと一気に雪崩落ちる轟音の群れ。その圧…

今を生きようと思うんだけど、なかなか難しい。動物のように過去や未来に心奪われず今だけを生きることができればどんなに楽だろう。 未来のイメージについて。目の前には壁が立ちはだかっている。頑張って勇気を出して越えてみた。しかし目の前に広がるのは…

ギル・バート『自殺する前によむ本』

まえがき「この本は事実の連続で構成されています。」と書いてある。なのに、「自殺すると必ず黒縄地獄に落ちる。」・・・。事実ですか?それが。そんな迷信で自殺を抑止するつもりですか、あなたは。最低。それ以外はまともな本。名言・名句・事実が書かれ…

今日はやばい。かなり落ちてきてる。でもまだ大丈夫。激鬱までは至っていない。激鬱はやばいよー。もう頭おかしくなっちゃって生きた屍のように身動きも取れなくなる。以前、それで全く動けなくなっちゃって、病院に担ぎ込まれたことがある。(((( ;゜Д゜)))…

春バトン

1:春っていえば?出会いと別れ。2:ぽかぽか気持ちいいある日、どこにいきたいですか?自然の中で日向ぼっこしながら読書。それもドストエフスキーとか。3:桜の下で歌うとしたら…?断固として歌わない。4:ランドセルにまつわるエピソードを…なにその…

ヘッセ『春の嵐』

この本は読んでいて辛かった。主人公の運命が自分の過去の辛い思い出と重なり、トラウマが蘇ってきたからたから。苦しかったので、読んでる途中ドアノブでちょびっと首つっちゃいましたよ。いやはや青春は味わい深くも苦しいものですね。僕のこの苦しい青春…

誘惑

「人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。」キルケゴール『誘惑者の日記』より この言葉も胸に突き刺さります。精進します。

青春

「ああ!青春!――人は一生に一時しかそれを所有しない。残りの年月はただそれを思い出すだけだ。」ジッド この言葉が真実だとしたら・・・僕の青春を返してくれ。。。

Richard Devine『Aleamapper』

ポストオウテカ世代を代表する音楽家の1stアルバムにして大傑作。7台ものコンピュータを駆使し、時には30秒の音を作るために数日を費やすという彼は、自ら創り出したテクノロジーによって終焉を迎える人類の末路のような驚異的な音楽を創り出す。本作は飛交…