音楽

Sigur Ros『( )』

アイスランドのポストロックバンドによる2nd。賛美歌のような美しさを湛えたアンビエント、スロウコア的美意識、最後は雪崩落ちるような轟音で逝けます!天使が舞い降りてきそうな、前向きに天に召されたくなる音楽。リストカットする時のBGMに使っていま…

SND『tender love』

今は亡き最重要電子音響レーベルMille Plateauxからの作品。クリック・ハウスの最良の形。使われる音は最小限、もう少し音を加えれば踊れるところを飽くまでミニマルにストイックに。無機質かと思いきや温もりのある音で、しばし聴き入ってしまいます。

NUMB

吹きすさぶ嵐のようなビート、享楽を一切排除した内面的で精神的な音、まさに電子音で表現されたひとつの孤高の哲学と呼ぶにふさわしい作品。全くもってオリジナルな音、その革新性はAutechreやRichard Devineと並び称しても言い過ぎではないと思う。エレク…

新居昭乃『そらの庭』

新居昭乃というアーティストのプログレ的側面を見ることのできる名作。優しく可愛らしいのですがどこか死というものを感じさせて感動と畏れに打ち震える。個人的に好きなのは、歌声が可愛らしい「仔猫の心臓」、メッセージ性の強い「アトムの光」、気が遠く…

Amon Tobin『out from out where』

エレクトロ〜ドラムンベースに渡るダークで近未来的な音世界。音がほんと分厚いです。ときどきどこかエキゾチックだったり。8曲目とか重低音が凄まじく、音が轟々と迫ってきて圧巻。ジャケがうまく音を表現していると思います。

Godspeed You Black Emperor『f#a# (infinity symbol)』

イギリスのメディアで「今世紀最後のロックバンド」と評された、カナダ・モントリオール出身の12人編成のバンドによるセカンド・アルバム。一編の一遍の映画のような物語性、悲壮かつ壮大なシンフォニー、カタルシスへと一気に雪崩落ちる轟音の群れ。その圧…

Richard Devine『Aleamapper』

ポストオウテカ世代を代表する音楽家の1stアルバムにして大傑作。7台ものコンピュータを駆使し、時には30秒の音を作るために数日を費やすという彼は、自ら創り出したテクノロジーによって終焉を迎える人類の末路のような驚異的な音楽を創り出す。本作は飛交…

Mogwai『EP+6』

耽美派ポストロックの代表格。今のMogwaiよりこの初期の頃のミニマルな音のほうが断然好きである。この頃のMogwaiほど静寂の中にふつふつと湧き上がる感情を表現できた者はいないだろう。そして静寂から轟音へと突き進むカタルシス。列車から見下ろす淡く悲…