2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

早くここを去りたい。思い出を全て焼き捨て立ち去りたい。今の自分を殺したい。そして新たな地で二度目の人生を歩みたい。ああ、皆の記憶から自分が抹殺されればいいのに。僕などいなかったことにしてほしい。存在しなかったことにしてほしい。僕はここで自…

Sigur Ros『( )』

アイスランドのポストロックバンドによる2nd。賛美歌のような美しさを湛えたアンビエント、スロウコア的美意識、最後は雪崩落ちるような轟音で逝けます!天使が舞い降りてきそうな、前向きに天に召されたくなる音楽。リストカットする時のBGMに使っていま…

三島由紀夫『潮騒』

初めて三島由紀夫を読みました。確かに美しく、焚き火の前で肌を触れ合うところの描写など官能的かつ純粋で良かったのですが、表面的と言いますかどうも最後まで感情移入ができませんでした。主人公の性質が自分と正反対なのもその理由だと思います。『忍ぶ…

最近、本を読みまくっている。他にやりたいことがないし、現実見てもあくびが出るだけだし。本の中にこそ美と理想があるのです。で、今月はドストエフスキーに挑戦してみようと思います。今まであの本の厚さに尻込みしていたのですが。まずは『悪霊』からだ…

SND『tender love』

今は亡き最重要電子音響レーベルMille Plateauxからの作品。クリック・ハウスの最良の形。使われる音は最小限、もう少し音を加えれば踊れるところを飽くまでミニマルにストイックに。無機質かと思いきや温もりのある音で、しばし聴き入ってしまいます。

全てのオプティミストを疑え。真実は常に悲劇の中にある。僕たちに未来はない。思い出もいらない。今、今・・・。今だけがここにある。思考回路を閉ざせ。さあ寝るか。。。

中河与一『天の夕顔』

美しくストイックな恋愛を描いた、ゲーテの『ウェルテル』に比較される浪漫主義文学の名作。これ『ウェルテル』より好きです。とくに僕みたいな愛に絶望した人間にとっては救いになります。心の深い結びつきだけで崇高なまでのお互いの愛情を貫き通すその姿…

最近、自殺を思わなかった日はない。やはり自分は精神的な「自殺者」であるとひしひしと感じる。ここで言っておかなければならないことは、本当に自殺を遂げるものだけが自殺者ではないということである。自殺者は生の中にではなく死の中に救済者を見つける…