2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

スベテガニクラシクナッテキタ・・・。寝たら治るかな。

高野悦子『二十歳の原点』

学園紛争の時代、独りであること、未熟であることを原点に青春を駆け抜けていった一女子大生の手記。愛に破れ、孤独に打ちひしがれ、その繊細さゆえに二十歳の若さで鉄道自殺を遂げることとなる。これはその死の直前までの日記である。だんだんと心を砕かれ…

東京に出て思うこと。都市は一個の大病院であると。生きることは病に他ならない。都市はその汚れた空気と雑踏で、病人をさらに蝕む。だんだん人々が皆、自分と同じ苦しみを背負った朋友に思えてきて涙が出そうになる。彼らに言いたい。「お前たちもせいぜい…

NUMB

吹きすさぶ嵐のようなビート、享楽を一切排除した内面的で精神的な音、まさに電子音で表現されたひとつの孤高の哲学と呼ぶにふさわしい作品。全くもってオリジナルな音、その革新性はAutechreやRichard Devineと並び称しても言い過ぎではないと思う。エレク…

やはり他人に依存してはいけないと思った。いつでも自分を見てくれているとか、愛してくれているとか信じてはいけない。それでは必ず絶望するときがくる。結局肉体をもって隔離された人間同士、分かり合えることなどない。極論、自分など他人にとって「いて…

カミュ『異邦人』

この本を読むのはこれで三度目。初めて読んだときの衝撃はないにせよ、やはり素晴らしい。あらすじだけ読むと悲劇的な作品に思えるのだが、実際読んでみると実に爽快な本である。人間は誰しも死刑を宣告された主人公ムルソーである、生きることは悲劇なのだ…

快楽と憂苦

「私はもはや快楽と憂苦を区別しなかった。それはたがいにひとしく、どちらもが私に苦痛をあたえ、どちらもが甘美であった。」ヘッセ『春の嵐』より ちなみにガンジーやヘレン・ケラーは苦悩の中から光を見出したそうです。そこまでの悟りの境地に至ってみた…

新居昭乃『そらの庭』

新居昭乃というアーティストのプログレ的側面を見ることのできる名作。優しく可愛らしいのですがどこか死というものを感じさせて感動と畏れに打ち震える。個人的に好きなのは、歌声が可愛らしい「仔猫の心臓」、メッセージ性の強い「アトムの光」、気が遠く…

ドラえもん

昔のドラえもんの映画は良かった。そして武田鉄矢が歌う主題歌がすばらしかった。 「少年期」なんかもう取り戻せない子供のころの青く儚い思い出と大人になってしまった悲しみが相まって、涙なくしては聴けないだろう。そう、もう大人なんだよな、信じられな…

Amon Tobin『out from out where』

エレクトロ〜ドラムンベースに渡るダークで近未来的な音世界。音がほんと分厚いです。ときどきどこかエキゾチックだったり。8曲目とか重低音が凄まじく、音が轟々と迫ってきて圧巻。ジャケがうまく音を表現していると思います。

いやあやっと元気になってきた。 もう薬貯めるのはやめてちゃんと飲むことにします。

どせいさん

今日は血でどせいさんを書いてみたよ。 ///画像は削除しました///

休み

「疲れた人はしばし路傍の草に腰をおろして道行く人を眺めるがよい。人は決してそう遠くへは行くまい。」ツルゲーネフ 「さあ、俺も立ち上がるかな。まあ、もう少し坐っていよう。」武者小路実篤『さあ俺も』より しばらく休むことにします。 今は寝ること、…

Godspeed You Black Emperor『f#a# (infinity symbol)』

イギリスのメディアで「今世紀最後のロックバンド」と評された、カナダ・モントリオール出身の12人編成のバンドによるセカンド・アルバム。一編の一遍の映画のような物語性、悲壮かつ壮大なシンフォニー、カタルシスへと一気に雪崩落ちる轟音の群れ。その圧…

今を生きようと思うんだけど、なかなか難しい。動物のように過去や未来に心奪われず今だけを生きることができればどんなに楽だろう。 未来のイメージについて。目の前には壁が立ちはだかっている。頑張って勇気を出して越えてみた。しかし目の前に広がるのは…

ギル・バート『自殺する前によむ本』

まえがき「この本は事実の連続で構成されています。」と書いてある。なのに、「自殺すると必ず黒縄地獄に落ちる。」・・・。事実ですか?それが。そんな迷信で自殺を抑止するつもりですか、あなたは。最低。それ以外はまともな本。名言・名句・事実が書かれ…

今日はやばい。かなり落ちてきてる。でもまだ大丈夫。激鬱までは至っていない。激鬱はやばいよー。もう頭おかしくなっちゃって生きた屍のように身動きも取れなくなる。以前、それで全く動けなくなっちゃって、病院に担ぎ込まれたことがある。(((( ;゜Д゜)))…

春バトン

1:春っていえば?出会いと別れ。2:ぽかぽか気持ちいいある日、どこにいきたいですか?自然の中で日向ぼっこしながら読書。それもドストエフスキーとか。3:桜の下で歌うとしたら…?断固として歌わない。4:ランドセルにまつわるエピソードを…なにその…

ヘッセ『春の嵐』

この本は読んでいて辛かった。主人公の運命が自分の過去の辛い思い出と重なり、トラウマが蘇ってきたからたから。苦しかったので、読んでる途中ドアノブでちょびっと首つっちゃいましたよ。いやはや青春は味わい深くも苦しいものですね。僕のこの苦しい青春…

誘惑

「人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。」キルケゴール『誘惑者の日記』より この言葉も胸に突き刺さります。精進します。

青春

「ああ!青春!――人は一生に一時しかそれを所有しない。残りの年月はただそれを思い出すだけだ。」ジッド この言葉が真実だとしたら・・・僕の青春を返してくれ。。。

Richard Devine『Aleamapper』

ポストオウテカ世代を代表する音楽家の1stアルバムにして大傑作。7台ものコンピュータを駆使し、時には30秒の音を作るために数日を費やすという彼は、自ら創り出したテクノロジーによって終焉を迎える人類の末路のような驚異的な音楽を創り出す。本作は飛交…

ショーペンハウエル『自殺について』

また題名に惹かれて買ってしまいました。彼は厭世哲学者として有名ですが、この本の中では自殺については肯定も否定もしていない感じです。全体的に斜に構えた世界観で、僕にはぴったりでした。意外と暗くならず、励まされました。文章は哲学書にしては読み…

誕生

「生まれる瞬間はじまる孤独の産声 還ろうと叫ぶ」新居昭乃『星の雨』より もしかしたら産声といものは、母体から切り離されこの世に一人ぼっちになることへの恐れからの叫び、あるいは全ての存在を包み込む母なる無(?)へともう一度還りたいという願いからの…

愛となみだ

「愛となみだはどっちが高い?」寺山修司『何にでも値段をつける古道具屋のおじさんの詩』より これを読んで思い出したこと。以前、好きだったひとに告白したとき、そのひとに泣かれてしまったことがあります。なぜ涙を流したのか、今でも不思議に思います。…

Mogwai『EP+6』

耽美派ポストロックの代表格。今のMogwaiよりこの初期の頃のミニマルな音のほうが断然好きである。この頃のMogwaiほど静寂の中にふつふつと湧き上がる感情を表現できた者はいないだろう。そして静寂から轟音へと突き進むカタルシス。列車から見下ろす淡く悲…

愛と悲しみ

「愛をいだいたがゆえに、悲しみをもよおす。」カミュ『太陽の讃歌』より 同様に愛と悲しみも表裏一体なのかもしれない。ただ、愛による悲しみは積極的なものだと信じたい。

愛と憎しみ

「愛と憎しみは全く同じものである。ただ、前者は積極的であり、後者は消極的であるに過ぎない。」グロース『犯罪心理学』より これよくわかります。愛と憎しみは表裏一体だと思います。人を愛せば愛すほどちょっとしたきっかけでそれは憎しみへと変わりやす…

ラッセル『幸福論』

「自分の関心を内へ内へと向けるのではなく、外界へとふりむけてあらゆることに関心を抱くこと。これこそが幸福獲得の条件であり、それは自己説得によって可能なのだ。」 幸福論か、いかがわしいな。幸福を目的とするなんて間違ったことだ。第一、幸福なんて…

作家の人生

作家の年譜を見るのが好きです。その作家がどんな人生を歩んだのかということは興味深いから。その人生に多くの苦難が描かれていると、ひどいですが嬉しくなってしまいます。この人こそ僕の師とすべき人だと思ったりして。それに対して、全く不幸や挫折を経…