2006-02-24から1日間の記事一覧

NUMB

吹きすさぶ嵐のようなビート、享楽を一切排除した内面的で精神的な音、まさに電子音で表現されたひとつの孤高の哲学と呼ぶにふさわしい作品。全くもってオリジナルな音、その革新性はAutechreやRichard Devineと並び称しても言い過ぎではないと思う。エレク…

やはり他人に依存してはいけないと思った。いつでも自分を見てくれているとか、愛してくれているとか信じてはいけない。それでは必ず絶望するときがくる。結局肉体をもって隔離された人間同士、分かり合えることなどない。極論、自分など他人にとって「いて…

カミュ『異邦人』

この本を読むのはこれで三度目。初めて読んだときの衝撃はないにせよ、やはり素晴らしい。あらすじだけ読むと悲劇的な作品に思えるのだが、実際読んでみると実に爽快な本である。人間は誰しも死刑を宣告された主人公ムルソーである、生きることは悲劇なのだ…