2006-02-16から1日間の記事一覧

ショーペンハウエル『自殺について』

また題名に惹かれて買ってしまいました。彼は厭世哲学者として有名ですが、この本の中では自殺については肯定も否定もしていない感じです。全体的に斜に構えた世界観で、僕にはぴったりでした。意外と暗くならず、励まされました。文章は哲学書にしては読み…

誕生

「生まれる瞬間はじまる孤独の産声 還ろうと叫ぶ」新居昭乃『星の雨』より もしかしたら産声といものは、母体から切り離されこの世に一人ぼっちになることへの恐れからの叫び、あるいは全ての存在を包み込む母なる無(?)へともう一度還りたいという願いからの…

愛となみだ

「愛となみだはどっちが高い?」寺山修司『何にでも値段をつける古道具屋のおじさんの詩』より これを読んで思い出したこと。以前、好きだったひとに告白したとき、そのひとに泣かれてしまったことがあります。なぜ涙を流したのか、今でも不思議に思います。…